2021年08月30日

デフォルマシオン deformation T

こやまわくわく洋画教室のPainter & AdviserのReikoです。

デフォルメって? とのご質問がありますので簡単に。

デフォルメは
本来のフランス語では誇張や簡略化の
意味はなく、力学などの『変形』という
意味とのことですが、
日本では
造形で構成上や主観的感覚の強調も含め、
また単純化も含めて変形することを言うようです。
そしてあくまでも作家の美の反映として
意図した造形表現のみをデフォルメといいます。


16Cにはマニエリスムといわれる
均衡美をこわす絵画様式が流行し、
引きのばされた人物を
エル•グレコが描いてます。

ところでマティスの作品ですが
人物をはじめとして、
いろいろシンプルな造形は心ひかれます。
パリの壁画《ダンス》は素晴らしいですね。
マティスは1911年に、ロシアのイコンの
色彩と表現に感銘し《背中》の彫刻で1909〜1930年迄
4回にわたり単純化を試みています。
そして70歳代には「切り紙絵」という技法で制作しました。
長い時間をかけて創りあげた造形、素晴らしいですね。

また日本の江戸時代の浮世絵には
とてもシンプルで魅力的な線がたくさんありますし、
近代の日本の漫画やアニメのキャラクターは
デフォルメされたものが多いようですね。

紙や画材を変え、一つのものをいろいろな形で
デフォルメするのも楽しいですね。

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《流星》(版画•厚地 富美子)

http://reiko-artroom.com/
posted by Reikoartroom at 00:01| Comment(0) | 日記
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