2020年11月10日

色いろいろ W 補色って? 同時対比って?

こやまわくわく洋画教室のPainter&AdviserのReikoです。

補色って??? 簡単に。
補色はヨハネスイッテンの12色相環のなかで
互いに相対する位置のものをいい、
この色相の異なる二色を混ぜて無彩色になる時、
互いに二色は補色
といいます。

ところで
ヒトの目の網膜上の色神経は、
ある色に刺激されるとその補色を残像とする
陰性残像が見られます。
例えば赤い紙を見て、次に白い壁を見ると
緑色が見えるはずです。
そして残像の背景が暗かったり、
時間が短い時は、元と同様な色で見え、
陽性残像といいます。
また、ある色を見た時、目は同時に
網膜上にその補色を要求しますが、
それを同時対比
といいます。
そして
私たちが二つ以上の色を同時に見た時は
周囲の色に影響を受け、異なった色に見えます。
同時効果は補色でなくとも、それぞれ相手の色を
自らの色の補色に移行させようとするので
本来の色彩と見え方が変わります。
しかし明度対比が加わると同時対比は消えます。

補色同士の配色をおこなうと
鮮明な印象となりますね。
シャガールは
この補色で絵画制作をしたことでも有名です。

このように色彩協和は人間の目の中で生じ、
いきいきとした感情の変化を引きおこします。
おもしろいですね。


IMG_20190429_112024.jpg
《 無関心 》 F30 油彩
岩本 スミ

http://reiko-artroom.com/

posted by Reikoartroom at 00:00| Comment(0) | 日記
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