2020年10月01日

色いろいろ V 色相って?

こやまわくわく洋画教室のPainter&AdviserのReikoです。

色相って?
色相とは赤•黄•青•紫 など
色の相違のことです。


ご存知のように太陽光を
プリズムを通して分解すると
波長により 虹色(赤•橙•黄•緑•青•藍•紫)になります。

ところでケーリング博士によると
地球の長い歴史の中で、
花の出現が生物の色覚をもたらしたと
考えられているそうです。
今から一億二千万年前頃、
紫外線を吸収するので安全と思われる
コブシのような白い花が誕生すると、
共にハチ目が誕生したそうですが、

最初の昆虫の甲虫はテントウムシや
クワガタなどのように紫外線を防ぐ為、
黒い甲羅を被ったような形ですね。
そして色覚は一色か二色しか無かったと
考えられているそうです。

九千万年前位になると
ミツバチが誕生したと考えられ、
現在のほとんどの昆虫と同様、
多くのレンズのついた複眼をもち、
紫外線の色も見ることが出来、
蜜の色も見えるようになったと
考えられているそうです。

また魚類や鳥類は今でも
5つの視物質を持っているそうですが、

恐竜出現まで、哺乳類は小型で夜行性だった為、
緑と紫の視物質を失い、2色性になっていったと
考えられているそうです。
それからまた時がたち、
サルの仲間がふたたび緑の視物質を
取得した為、
ヒトは 赤 青 緑の3色の視物質を持つと
考えられているそうです。

ところで
制作における色相のことですが、
彩度をいろいろ変えるとそれに応じて
全く新しい多様な表現が展開できます。

また〖色の幅〗
という表現をすることがありますが、
これは使う色の数のことをいい、
一つの色にしか見えなくても、
固有色にどの様な色が含まれているかを
考えたり、
明度や彩度を観察することにより
いろいろな色が見えてきますので
はばを広げていきたいですね。

そして『色が(ナマ)ですね。』という
言葉を聞かれたことが
あるかもしれませんが
それは、色が「えのぐの色そのまま」という意味で
ものの色になってない事を言います。

いろいろな色を使って楽しみながら
制作したいですね。

IMG_20210310_114440.jpg
〖宙(ときのなかで)〗小山 玲子
P25 アクリル

http://reiko-artroom.com/

posted by Reikoartroom at 00:00| Comment(0) | 日記
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