ACRYLICとアクリルガッシュの違いについて
ご質問に簡単にお話させていただきます。
まず絵の具のことですが、
絵の具はすべて顔料を原料としますが、
顔料はそれ自体極小粒子で溶解しません。
異なるのは それぞれのバインダー(展色剤、膠着剤)です。
アクリル絵の具は1960年代から
アメリカ現代美術家が使用したことから
一般に広まりました。
アクリル絵の具のバインダーは
ポリマー樹脂の無色水性エマルジョンで、
かわくと樹脂状に皮膜化して剥がすことが
出来なくなります。またアクリルエマルジョンは
乳白色であり、乾くと透明になるので濃くなります。
またACRYLICは好きなだけ塗り重ねることが出来、
その為に色が濁ったり、画面を損なったりしません。
これに比し、
アクリルガッシュは不透明絵の具であり、
顔料が多く、樹脂分が少ないので
下地と接着する力がやや弱いとメーカーが書いてます。
ガッシュで描く場合、ある程度まで明色から暗色へと
塗り重ねることが出来ますが、塗り重ねられる
絵の具層の数には限界があり、
湿った絵の具を新たにつけ加えると
濁ってしまう場合があります。
アクリル絵の具は透明水彩のようなウォッシュ•
コラージュ•グレージング•スグラフィート等出来ますが、
速く乾く為、絵の具が乾くと色が混じりあうのが
難しくなります。(乾きを遅らせるメディウムもあります。)
パレットのこと
(絵の具を混ぜる調色板と一人の画家が使う絵の具の種類の意)
アクリル絵の具に使う物としては、
白いプラスチック板•
湿りを保ち、蓋をしておくと1〜2週間もつスティウェットパレット•
ガラス板•陶器の皿 etc.
(小山 玲子•《あ〜あ》•F100 キャンバス•ACRYLIC)
http://reiko-artroom.com/