補色って??? 簡単に。
補色はヨハネスイッテンの12色相環のなかで
互いに相対する位置のものをいい、
この色相の異なる二色を混ぜて無彩色になる時、
互いに二色は補色といいます。
ところで
ヒトの目の網膜上の色神経は、
ある色に刺激されるとその補色を残像とする
陰性残像が見られます。
例えば赤い紙を見て、次に白い壁を見ると
緑色が見えるはずです。
そして残像の背景が暗かったり、
時間が短い時は、元と同様な色で見え、
陽性残像といいます。
また、ある色を見た時、目は同時に
網膜上にその補色を要求しますが、
それを同時対比といいます。
そして
私たちが二つ以上の色を同時に見た時は
周囲の色に影響を受け、異なった色に見えます。
同時効果は補色でなくとも、それぞれ相手の色を
自らの色の補色に移行させようとするので
本来の色彩と見え方が変わります。
しかし明度対比が加わると同時対比は消えます。
☆補色同士の配色をおこなうと
鮮明な印象となりますね。
シャガールは
この補色で絵画制作をしたことでも有名です。
このように色彩協和は人間の目の中で生じ、
いきいきとした感情の変化を引きおこします。
おもしろいですね。

《 無関心 》 F30 油彩
岩本 スミ
http://reiko-artroom.com/