2020年10月01日

色いろいろ U (色って?)

こやまわくわく洋画教室のPainter&AdviserのReikoです。

日本の色彩教育は
明治6年(1873)から3年間のみとか•••。
それは太陽光が
7つほどのスペクトルに
分光されることを証明した
イギリスの物理学者ニュートンや
色彩調和を定量的に示したフィールド、
色の同時対比の法則の著書の
シュヴルールの理論を
アメリカの小学校の教材を参考に
小学校4年生に教育されたそうです。
*『七色ハ何々ナルヤ』とか。*

今の小学生はどのような色彩教育を
受けているのでしょうか???

日常会話で《色》といえば
色相をいい
私たちが物を見たときに感ずる
赤や黄、緑、青、
またそれらがいろいろに混じった視感覚といえます。


目の奥の網膜に
光の三原色(赤、青、緑)に対する
色のセンサーの錐体
光の明るさを感じる桿体があり、
さまざまな色を
赤、青、緑の三色の組み合わせとして
感じることが出来ます。


光の色を混ぜ合わせると
光のエネルギーが加算され、
色が明るくなり、
3色を混ぜ合わせると白になります。
加法混色
また
色材の三原色
yellowmagentacyan を指し、
色を混ぜ合わせるにつれ、
光のエネルギーが減少し、
色が暗くなり、
3色を混ぜ合わせると黒っぽくなります。《減法混色

ところで人は光の波長の2mmの差で
色の違いを感じるそうです。
また私たちが、夜でも白い紙を白として
見るのは色を物体の属性として
考えているからとか。

ですから色は人によって見え方が違い、
標準色とかいう色があるものの、
何色という表現は難しいですね。

色知覚の基本のひとつの三色性
どんな色でも3つの色(赤•青•黄)を適当に
混ぜあわせて作り出せるという性質で
《グラスマンの第一法則》
と呼ばれています。

子供達は
『何色と何色を混ぜると何色?』ということに興味があり、
『混色が簡単に出来たらいいな〜』と
思って、ヨハネスイッテンの12色色環
楽しんで作ります。

きらきら絵画においては
色彩が重要な役割を果たします。
色の表現効果を考えながら制作を進めて
いきたいですね。

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《黄色による》 F30•油彩
舎川 啓子


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色いろいろ V 色相って?

こやまわくわく洋画教室のPainter&AdviserのReikoです。

色相って?
色相とは赤•黄•青•紫 など
色の相違のことです。


ご存知のように太陽光を
プリズムを通して分解すると
波長により 虹色(赤•橙•黄•緑•青•藍•紫)になります。

ところでケーリング博士によると
地球の長い歴史の中で、
花の出現が生物の色覚をもたらしたと
考えられているそうです。
今から一億二千万年前頃、
紫外線を吸収するので安全と思われる
コブシのような白い花が誕生すると、
共にハチ目が誕生したそうですが、

最初の昆虫の甲虫はテントウムシや
クワガタなどのように紫外線を防ぐ為、
黒い甲羅を被ったような形ですね。
そして色覚は一色か二色しか無かったと
考えられているそうです。

九千万年前位になると
ミツバチが誕生したと考えられ、
現在のほとんどの昆虫と同様、
多くのレンズのついた複眼をもち、
紫外線の色も見ることが出来、
蜜の色も見えるようになったと
考えられているそうです。

また魚類や鳥類は今でも
5つの視物質を持っているそうですが、

恐竜出現まで、哺乳類は小型で夜行性だった為、
緑と紫の視物質を失い、2色性になっていったと
考えられているそうです。
それからまた時がたち、
サルの仲間がふたたび緑の視物質を
取得した為、
ヒトは 赤 青 緑の3色の視物質を持つと
考えられているそうです。

ところで
制作における色相のことですが、
彩度をいろいろ変えるとそれに応じて
全く新しい多様な表現が展開できます。

また〖色の幅〗
という表現をすることがありますが、
これは使う色の数のことをいい、
一つの色にしか見えなくても、
固有色にどの様な色が含まれているかを
考えたり、
明度や彩度を観察することにより
いろいろな色が見えてきますので
はばを広げていきたいですね。

そして『色が(ナマ)ですね。』という
言葉を聞かれたことが
あるかもしれませんが
それは、色が「えのぐの色そのまま」という意味で
ものの色になってない事を言います。

いろいろな色を使って楽しみながら
制作したいですね。

IMG_20210310_114440.jpg
〖宙(ときのなかで)〗小山 玲子
P25 アクリル

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