日本の色彩教育は
明治6年(1873)から3年間のみとか•••。
それは太陽光が
7つほどのスペクトルに
分光されることを証明した
イギリスの物理学者ニュートンや
色彩調和を定量的に示したフィールド、
色の同時対比の法則の著書の
シュヴルールの理論を
アメリカの小学校の教材を参考に
小学校4年生に教育されたそうです。
*『七色ハ何々ナルヤ』とか。*
今の小学生はどのような色彩教育を
受けているのでしょうか???
日常会話で《色》といえば
色相をいい
、私たちが物を見たときに感ずる
赤や黄、緑、青、
またそれらがいろいろに混じった視感覚といえます。
目の奥の網膜に
光の三原色(赤、青、緑)に対する
色のセンサーの錐体と
光の明るさを感じる桿体があり、
さまざまな色を
赤、青、緑の三色の組み合わせとして
感じることが出来ます。
光の色を混ぜ合わせると
光のエネルギーが加算され、
色が明るくなり、
3色を混ぜ合わせると白になります。
《加法混色》
また
色材の三原色は
yellow•magenta•cyan を指し、
色を混ぜ合わせるにつれ、
光のエネルギーが減少し、
色が暗くなり、
3色を混ぜ合わせると黒っぽくなります。《減法混色》
ところで人は光の波長の2mmの差で
色の違いを感じるそうです。
また私たちが、夜でも白い紙を白として
見るのは色を物体の属性として
考えているからとか。
ですから色は人によって見え方が違い、
標準色とかいう色があるものの、
何色という表現は難しいですね。
色知覚の基本のひとつの三色性は
どんな色でも3つの色(赤•青•黄)を適当に
混ぜあわせて作り出せるという性質で
《グラスマンの第一法則》
と呼ばれています。
子供達は
『何色と何色を混ぜると何色?』ということに興味があり、
『混色が簡単に出来たらいいな〜』と
思って、ヨハネスイッテンの12色色環を
楽しんで作ります。

色彩が重要な役割を果たします。
色の表現効果を考えながら制作を進めて
いきたいですね。
《黄色による》 F30•油彩
舎川 啓子
http://reiko-artroom.com/