日本での初めての色彩の認識は
青は 木•東•春
赤は 火•南•夏
黄は 土•中央•土用
白は 金•西•秋
黒は 水•北•冬 の
五行思想からとか。
また位階は
日本書紀には
紫•赤•緑•青と記載されていますが、
武士の時代には
藍•茶•黒•白が主流となります。
また東西南北は
中国の東西南北 青竜•朱雀•白虎•玄武の
青•朱•白•黒 の色の考えがもたらされ、
相撲の天井の房にもなっていますね。
ところで
日本には自然からの
若緑•もえぎ•あさぎ•すみれ
くちなし•藤•やまぶき•わすれな草 他
たくさんの呼び名があり、草木染めで
多くの色が用いられてきました。
イタリアでは
ジョットからルネサンス期にかけて
受胎告知以後の聖母マリアは
ラファエロの描いた
聖母子像のマリアのように
天の愛情を表す 赤い上衣に
真実を表す 青いマントを羽織り、
ティツィアーノのウルビノの
ビーナスの赤いバラは愛の象徴として
描かれています。
またマリアは
無垢と純潔の象徴として
白の衣裳で描かれ、
嘆きの聖母は苦悩を象徴する 紫 の衣裳で
描かれています。
そして
キリスト教美術では
白百合が純潔の象徴として
受胎告知に描かれています。
☆色は 文化や歴史の違いにより、
民俗独自の異なった解釈が
あるようですね。

(小山 玲子・《宙》・ F100 油彩)
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